すまい相談

近藤典子先生の「すまい相談室」

9月のご相談・ご質問

近藤先生、いつもお役立ち記事ありがとうございます。お掃除苦手の私、自分なりのペースでしてはいるんですが、西日の強い部屋で、どうしてこんなに! と泣きたくなるほどホコリが目立ちます。ホコリを抑える名案ってありますか?

(ニックネーム:fuwarin)

"fuwarin"さん、ご相談ありがとうございます。
回答してくださるのは、住まい方アドバイザーの近藤典子さんです。
早速お願いします。

こんにちは、近藤典子です。

今期から回答が1か月後になりましたので、fuwarinさんにはお待たせいたしました!

お悩みは、「泣きたくなるほどホコリが目立ちます」ということでしたね。fuwarinさんの奮闘ぶりが目に浮かぶようです。でもね、まず知っておいてほしいのは、ほら、通販のテレビ番組などで特殊な光を当てて部屋の中を写して「すごいホコリですね!!」なんてやっているでしょ? ああいうものなんです。fuwarinさんのお部屋が特別なのではなく、空気中にはいっぱいホコリがあるものなんです。見えないだけなんですね。

じゃあ、放っておけばいいかというと、それはダメ。ふわふわ舞っている間はまだ可愛いホコリですが、ミルフィーユ化するととても厄介なことになります。この「汚れのミルフィーユ」についてはコラムで説明することとして、まずはホコリの掃除の仕方をみていきましょう。

 

昔はよく「はたき」でホコリを叩(はた)いて落としていましたよね。あれは砂ぼこりを叩いて落としていたんです。昔は道路が舗装されていなかったことや、住宅の気密性が低かったことから、主なホコリといえば砂ぼこりだったのですね。叩かないと重くて落ちなかったからです。

今のお掃除は、基本的には叩いちゃダメ。お家が舗装されていない道路に面していて砂ぼこりが入ってくるというのであれば別ですが、現在の室内のホコリはほとんどが「生活ぼこり」ですから、叩くとかえって逆効果。落ちずに舞い上がってしまいます。

では「生活ぼこり」って何? 空気中の元々のホコリと、主には繊維のホコリ、特に綿ぼこりですね。私たちが着ている洋服、布団やクッション、敷物類、と家の中を見渡せば布製のものってたくさんありますよね。

こうした「生活ぼこり」を掃除するときには、「化学繊維ばたき」のようなもので、撫でて取る。そ〜っと、す〜っと、力を入れたら失敗しますよ。楽に掃除するのがコツです。それでも舞い上がっていきますから、ひとつコツをお教えしましょう。それは、部屋の中を加湿してから掃除するということ。少しは飛散が抑えられます。雨降りの日を待っていてもいいけれど、いつ降るかわかりませんからね。

資料提供:株式会社 近藤典子Home&Life研究所

ここで、ちょっと近藤流
「汚れのミルフィーユ、にしないために」

お菓子のミルフィーユは美味しいけれど、こんなミルフィーユはごめんですよね。

Column

ホコリが粘着

今の暮らしのホコリは、ほとんどが生活ぼこり、というお話をしました。舞っている間はまだ可愛いと。ただ、そのホコリに油汚れや湿気が加わると、ホコリが粘着しちゃうんですね。そして、それをめがけてダニが来る。だって彼らのご馳走ですから。

汚れのオアシスに!

さらには皮脂や髪の毛が絡まり、そうなるともう汚れのオアシス。それが、時間が経つとこびりつき、こびりついたところはますます取りにくくなって、カビが生えることもあります。

汚れのミルフィーユ化

よく「頑固な油汚れ」なんて言いますけど、悪いのは油ではないんです。換気扇でも油だけなら簡単に取れます。換気扇についたホコリに油がつくと油が定着して、さらにその油に次のホコリが重なってミルフィーユ化する。こうなるとなかなか取れません。

【近藤流、ミルフィーユ化を防ぐコツ】

ホコリ掃除は、大掃除ではなく日々こまめに。
「化学繊維ばたき」などの掃除道具は、デザイン性の良いものがたくさん市販されていますから、できるだけ側に置いておきましょう。
おしゃれなエコバッグに入れておくのも手。
携帯に電話がかかってきたら、その間はホコリを撫でるという人もいますよ、ご参考に。

そうでしたか、fuwarinさんは舞い上がるホコリの「ふわりんさん」(笑)。きっと賢明で聡明な方だと思います。というのはね、ホコリが嫌、抑えたいというのは実にいい心がけで、汚れの中でいちばん注意しなければならいものだからです。

それとね、「西日でホコリが目立つ」というのは、黒っぽい家具が置いてあるのかもしれません。ホコリがストレスになるようでしたら、思い切ってその家具を移動させちゃうのも手です。あるいは、いちばん目立つ天板だけをホコリが目立ちにくい木目の板に変えたり、布を1枚敷くという方法も試してみてください。

"だるまさんがころんだ、ホコリさんが舞った"くらいの気軽さで、ホコリを抑えましょう。

住まいの「悩み」は、快適な住まいへの糸口です。
一緒に解決のトビラを開きましょう!

近藤典子 Noriko kondo
(住まい方アドバイザー)

30年に及ぶ収納実績による商品開発・オリジナル収納ユニット・間取り提案が好評。 著書は、累計部数400万部以上、海外でも翻訳多数。 2016年より南京工業大学浦江学院 客員教授。 資格取得できる「住まい方アドバイザー養成講座」を東京・大阪にて開講。第3期(2017年6月開講)受講生申込受付中。お問い合わせは、近藤典子の暮らしアカデミー事務局(http://www.kurashi-academy.jp TEL:03-3267-0537)まで。

●近藤典子Home&Life研究所 http://www.hli.jp/

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