すまい相談

近藤典子先生の「すまい相談室」

7月のご相談・ご質問

こんにちは。近藤典子先生のご著書も持っているファンの主婦です。リビングのレイアウトのことで相談です。わが家のリビングは、マンションにありがちな長方形型。そこにダイニングセットとソファを配置しているのですが、部屋が縦長の長方形で落ち着かず、すぐに飽きてしまい、しょっちゅうレイアウトを変えては夫に怒られる始末です。長方形の縦長リビングにしっくりくる配置やリビングのしつらえがあれば教えてください。

(ニックネーム:チョコ犬のママ)

"チョコ犬のママ"さん、ご相談ありがとうございます。
回答してくださるのは、住まい方アドバイザーの近藤典子さんです。
早速お願いします。

こんにちは、近藤典子です。

マリモリビング「すまい相談室」の回答者を務めて1年がたちました。毎月、短いご相談メールから、どのような方かしら? どんな暮らしをされているのかしら? と想像をたくましくさせながら回答してきました。時には実情に合わない回答や不足があったかもしれません。

ですから、「一聞いたら、百答える」をモットーに、今年も近藤典子流のアドバイスをしていきたいと思っています。以前のご相談者からの後日談、なんてあったら楽しいですね! 今年度もご相談メールをお待ちしています。

さて、チョコ犬のママさん。私の著書も持ってくださっているとのこと、涙がでるほど嬉しいです。

お悩みは、「LDKが長方形」「落ち着かず」「すぐに飽きてしまう」ということ。チョコ犬のママさんに限らず、細長い部屋は使いにくい、住み辛い、と考えている人は多いようです。

でもね、プラス思考の私はこう考えます。細長い部屋は「細長い」という特長。四角い部屋は「四角い」という特長。三角形の部屋なんていうのもありますが、それは「三角」という特長。そう、欠点ではなくて特長なんですね、どんな部屋であっても。例えば三角の部屋であれば、三角の頂点の部分をデッドスペースと考える人がいますが、いえいえ、そこは照明や飾り物でスポットライトを浴びる場所! そう思えばどうですか? 三角形の部屋が魅力的に思えてきませんか。

では、細長い部屋の特長ってなんでしょう。そう、すと〜んと縦に1本通路ができることで視界が通り、意外と部屋はすっきり見えます。

この長所を活かしたLDKの配置を考えてみましょう。

以前リフォームでLDKに"わが家の小径"提案をした事例です。左手の入り口から、キッチン→ダイニング→リビング→ベランダと続き、動線的にも無理はありません。でも問題は、通路が意識されていないせいで、細長い空間全体が生活感にあふれていることでした。

そこでまず、通路から右手は「生活空間」、左手は「見せ場」と、空間の役目をはっきり分けることにしました。

ホームセンターで枕木のような板を買ってきて、金具で留めて横に長い棚にしました。奥行きは30㎝ほど。数か所をブロックで支え、空間にはカゴを入れました。(図A)

壁には飾り棚や絵を飾り、おしゃれな照明を付けると、ごちゃごちゃしていた生活感あふれる壁面が、「見せ場」に変身。哲学の小道じゃないけれど、家の中に小径ができたようではありませんか。

リフォーム後、それまでダイニングテーブルは何でもいいの……と無関心だった奥様が、丸い小さなカフェテーブルに買い替えたと聞いたときは、嬉しかったですね。

ここで、ちょっと近藤流
「ソファの配置を変えて"くつろぎ感"を」

いくら仲良しの家族でも、ひんぱんに視線がぶつかり合うと、お互いに気持ちが落ち着かず疲れてしまいます。適度な距離感があるほうが"くつろぎ"を感じるのには有効です。

Column

対向型

お互いに向き合うスタイルは、接客の場としてのリビングには向いていますが、親しい友人や家族団らんには少し堅苦しい雰囲気になりがち

直列型

視線が向かうのは一方向のみで、座っている状態ではお互いに視線が交わることはありませんが、面と向かうより話しやすい

L字型

L字型ソファと、コーナーにテーブルを置いてL字型に方法があります。自然に視線が交わり話しやすい

コの字型

座る位置や場所により、自由に距離感を変えられます。くつろぎたいときには隣り合わせに、読書したいときには離れて…

資料提供:株式会社近藤典子Home & Life研究所

2000軒以上のお宅を見て、一緒に片づけや収納、リフォームを考えてきて思うことは、"家って、どうにでもなる"ということ。そのために一番大事なのは、部屋の利点をみつけて、利用して、空間を構成していくことだと思います。役に立たない部屋だと思えば、本当に役にたたない部屋になってしまう。そう、部屋は誉めて育てる! 子育てと同じですね。

チョコ犬のママさん。どんな縦長のお部屋なのかもう少し詳しく聞いていたいわ。面白い空間構成ができて、ダンナ様からお誉めいただけるといいですね。

住まいの「悩み」は、快適な住まいへの糸口です。
一緒に解決のトビラを開きましょう!

近藤典子 Noriko kondo
(住まい方アドバイザー)

30年に及ぶ収納実績による商品開発・オリジナル収納ユニット・間取り提案が好評。 著書は、累計部数400万部以上、海外でも翻訳多数。 2016年より南京工業大学浦江学院 客員教授。 資格取得できる「住まい方アドバイザー養成講座」を東京・大阪にて開講。第3期(2017年6月開講)受講生申込受付中。お問い合わせは、近藤典子の暮らしアカデミー事務局(http://www.kurashi-academy.jp TEL:03-3267-0537)まで。

●近藤典子Home&Life研究所 http://www.hli.jp/

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