ゼミナール

「五感インテリア」ゼミナール

タニク観察日誌 ②

~はじめてのピンチを脱出~

2015年10月30日更新

タニクに、ドキドキ。

多肉植物って、油断できません。

たっぷりの太陽の光と、少しの水さえあれば、
多少は放置していてもスクスク育ってくれるたくましい多肉植物
・・・と思って油断していたら、ある日突然、ピンチがやってきた!
確かにあまり育てる手間はかからないけれど、
生きてる以上は、ちゃんと気にかけて、手をかけてやらないと
やっぱりぐずついたり、弱ったりするんですよね。
今回は、恥ずかしながらタニク初心者として、
実際にやらかした失敗と、その脱出方法を発表いたします。

ピンチ1 じめじめ湿気でカビが発生 !

多肉植物は暑い国が原産なので、湿気が苦手。風通しの良い場所で、水やりの回数は少なめにして、乾燥ぎみに育てるのがコツ・・・と多くの本に書いてありますが、雨が多く、夏は高温多湿になる日本で、快適な湿度を保つのは難しいもの。「風通しの良い場所」がうまく確保できない場合は、せめて水はけが良くなるよう、鉢底穴のある器を使うか、穴がない場合は、水やりの時、いちど器を傾けて、たまった水を捨てるようにします。

ぎっしりした寄せ植えが楽しめるのはタニクの魅力ですが、水はけが悪いと葉っぱの重なる根元部分が湿気やすくなることも。

ひどい場合はカビが生えたり、根腐れしたり。

残念ながらこんなに減った! 生きている株からいずれ新芽が出てくるので、乾燥した新しい土に植え替える。

ピンチ2 真夏の陽ざしはキツすぎた !

多肉植物はお日様の光が大好き。でも、夏の強い直射日光にいきなり当てると、「日焼け」ならぬ「葉焼け」を起こしてしまいます。初めのうちは、お日様にどのぐらい当てたらいいのか、なかなか見極めが難しいのですが、ある程度の目安は人間と同じ。日焼け止めが必要な真夏は、むしろ陽ざしをガード。快適に過ごせる季節なら、ベランダやお庭でたっぷりお日様に当てます。

7月中旬。雨あがりにベランダに出したら、たった1日で葉っぱが変色。いちど葉焼けしたら元には戻らない。

変色がヒドイ場合は葉っぱをつけねから取り、乾いた土かパミス(軽石)の上に置いておくと、新しい芽が出てくる(葉挿し)。

ピンチ3 茎は伸びるよ、どこまでも。

寄せ植えをすると、生長が早い種とのんびりした種でばらつきが出てきます。あえて伸び放題にして「あばれている自然の姿」を楽しむのも一興ですが、葉っぱどうしが重なってジャマし合っている時や、全体をコンパクトにまとめたい場合は、伸びすぎた茎をハサミでカットし、「挿し木」にして増やす方法もあります。切られた茎は、切り口の脇から新芽が出てきます。

「挿し木」の方法
 

セダムなどの株は伸びやすく増やしやすい。
伸びた茎は思い切ってカット。

 

カットした茎は1ヶ月ぐらい乾燥させると発根する。細口の瓶やパミスに挿しておくと、根がまっすぐ生え、発根を待つ途中も楽しめる。

 

発根したら土に植える。この方法でどんどん増やせる。

観察を終えて

タニクは他の植物に比べると変化や生長がわかりにくいけれど、毎日観察していると、「ちょっと葉っぱにうるおいがないなあ」とか、「あれ、こんなところから新芽が出てる!」とか、小さな発見がたくさんあります。時には本のマニュアル通りにいかないこともありますが、ひとつひとつのタニクと対話しながら、これからも試行錯誤をくり返していこうと思います。

PHOTO GALLERY

このタニクに注目 !

ハオルシア/ピリフェラ

ハオルシア属はアロエ科の仲間で、造形美に富み、育てやすい。
柔らかい葉をもつピリフェラやオブツーサは、葉の先に半透明の「窓」があり、光を効率よく集めます。
陽ざしによって変わる光のプリズムを楽しんで。

※ふだんは直射日光を避け、明るい窓辺などで育てます。

Column

タニクでインテリアを演出

幾何学図形のようなユーフォルビアやサボテンは、ビーカーやガラスの器がよく似合う。
鉱石や砂時計と合わせて理科室の標本ふうに。

アラブコーヒーのポットを利用してミニ寄せ植え。
ちょっとした遊び心でエスニック風におもてなし。

ようこそ、マリモリビングオープンキャンパスへ学長メッセージ 開校のごあいさつ